先日、トークイベント「Design Asking Meetup」に参加してまいりました。
第1回の今回は、「立てる力」がテーマで開催されました。三村さんと、メイントークを担当された森教授の想いの共感から共創されたイベントで、主催者はお二人と、当日の撮影やトーク内容の収録を担当される吉川さんの3名、更には、KURUTOさんの素敵な会場での開催でございました。

AIによる未曾有の世界変化は、今や「人間を超える」(More-than-human)と言われています。だからこそ、私たちの可能性、そして「日本の感性」について、参加者の皆さまも巻き込み、語り合うこととなりました。
メインスピーカーの森教授の話から、「立てる」という言葉の意味の深さを知り、日本人としての誇りを感じるほどの想いを寄せました。家を建てる、看板を立てる、方針を立てる、企画の軸を立てる、理念を立てる、見通しを立てる、相手の立場を立てる…まだまだ続く…私は、ひとりでぼそぼそと「~立つ」「~立てる」と独り言を発しながらの帰路となりました。

今回のゲストスピーカーのMarginalio井上さんと、スペースを運営されるKURUの水谷さんの、日々の実践の積み重ねから生まれたデザインについてのお話も、大変興味深かったです。

私は開催4日前に、主催者の三村恵三さん、森一彦教授、当法人の共同代表理事でもある吉川慎太郎さんとお会いする機会があり、その際に話が盛り上がり、イベントの序盤で、私から三村さんに開催の趣旨や想いをお聞きするお時間を担当させていただくこととなりました。
参加者の予定でしたが、貴重な機会をいただき有難いことでした。
また、これまで、「デザイン」というと色彩や形など表現の見える化だと私は理解してきました。しかし、3年前に森教授との出会いをきっかけに、教授のアドバイスをいただきながら、大学の授業で講師として登壇させていただいたり吉川さんの個展開催のサポートに携わらせていただいたりする中で、デザインの固定概念が変わりました。デザインとは発想から構想、更には企画・計画から表現・見える化・届けるところまで、全ての五感に届く内容で表現される言葉であり、様々な可能性の広がりを知りました。そのようなエピソードもあり、イベントでお話をお伺いできることを大変楽しみにしておりました。

学術的なお話から、社会の中で実践されているゲストスピーカーの方々のお声まで、多角的な視野で「デザイン」「立てる」について様々なお話をお伺いできました。私は、懇親会で日頃お話することがなかった方々との新たな出会いもございました。
参加できてよかったです。ありがとうございました。

登壇者プロフィール
Keynote Speaker
森 一彦さん
京都先端科学大学 国際学術研究院 教授
1993年東京大学大学院 人文社会系研究科 情報学専攻修士課程修了。大手広告会社にて得意先のブランディングサポート、マーケティング戦略やコミュニケーション活動の企画実施、ブランド・デザインに関わり、ブランディング・コンサルティングに従事。2014年より関西学院大学専門職大学院 経営戦略研究科教授を経て、2021年より京都先端科学大学 国際学術研究院 教授。
Guest Speaker
水谷 光佑さん
1982年奈良県生まれ。神戸大学大学院卒業。大学で建築を学んだ後、新卒で不動産デベロッパーへ就職。企画、販売、新規事業の立ち上げなどの経験を経て、2017年に父が創業したKURUへ参加。ビジネスサイドから関わる設計事務所を目指し、2020年に代表取締役に就任。
Guest Speaker
井上 真彦さん
1982年石川県生まれ。神戸大学工学部建設学科卒業、同大学大学院自然科学研究科建築学専攻修了。2014年に自身の事務所を開設後、高架下や道路、河川敷、防波堤、水上といった都市の周縁的空間の利活用を目指すプロジェクトに携わる。2023年、株式会社Marginalio一級建築士事務所設立。人の周囲に存在する様々な現象や要素を探求していくデザインプロジェクト“elements”メンバー。神戸大学大学院博士後期課程在学中。
Moderator
三村 恵三さん
株式会社ミーティング代表取締役・ブランディングストラテジスト。ブランディングの観点から、ウェブ、CM、映像など、様々な企業・自治体と多くのプロジェクトを推進する。MBAホルダー。受賞歴として日本パッケージデザイン大賞アルコール部門最高金賞、クールジャパン映像部門最高グランプリなど多数。
Recording and Photography
吉川 慎太郎さん
大阪と小豆島を行き来しながら創作活動を行う写真家であり、映像作家・ラジオディレクターとしても活動。医療・福祉・保護猫活動など、社会性の高いテーマとも関わりながら表現を行っている。国際ビジネスメディアやアート誌にも取り上げられ、社会性と芸術性を両立する姿勢が評価されている。

今回、イベントのオープニングトークで、参加者でありながら、
少しのお時間ではございますが進行を務めさせていただきました。
式典、祝賀会、イベントなど、あらゆるスタイルの開催に、
主催者の想いや趣旨に共感し、司会、MC、ファシリテーターなどを務めております。
いつでもお気軽にお声かけくださいませ。
文責 桑原あずさ